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模擬授業で力量高める
 県教育研究集会・「砂糖の取りすぎの害」の授業



 徳田です。
 授業の紹介のその2です。
 
 昨年度、組合主催の「支部教研」「県教研」で、私は、レポート
報告(問題提起)を「模擬授業形式」で行いました。

 支部教研では、全体会の場で、100名以上の先生方相手に
体育館でマイクを持ちながら行いました。
 県教研では、保健体育分科会の場で、20名程度の先生方
相手に行いました。
 
 村末さんとは、この分科会で初めてお会いました。
(この1年後には、同じ町内の異動となります。不思議ですねえ
 人間の縁って・・・)
 そのとき、村末さんのおっしゃたことでうれしかった言葉があり
ます。それは、

  「追試してみたいです。」

の言葉です。
 うれしいと同時に、このとき、「この人は、相当な実践家だ。」と
思いました。
 普通、組合の人で「追試」という言葉を持ち出す人はあまりいま
せん。(私も組合員ですが・・・)
 「優れた実践を創りだそう」ということを普段から考え、実践され
ているからこそ出てくる言葉です。

 これ以降、「村末さん」という名前はしっかりと私の頭にインプット
されました。

 話を元に戻します。
 以下に、その研究集会でやった模擬授業を紹介します。
 前回と同様、「モアメーリング」からの転送です。


> 徳田です。
>  「モア投稿」再開第一弾です。
>
>  11月3日(土)、私は組合主催の「県教育研究集会」に参加しました。
>  鹿児島県内全域から1000名以上の先生方が参加される大きな研究
> 集会です。
>  
>  その中で、私は「保健体育」分科会に参加し、昨年度単元開発、実践
> した「食と健康」というテーマの総合的学習の問題提起を行いました。
>  普通なら、「実践報告」という形で(説明調で)問題提起をするのですが、
>  せっかくだからと思い、「模擬授業」形式で問題提起を行いました。
>
>  以下にそのときの様子をお伝えします。
>  「そのときしゃべったまま」でお伝えします。
>  テープとかに録音しなかったので、記憶を手がかりに書いていきます。
>
>  なお、この研究集会の2週間前にも「模擬授業」形式で問題提起を行い
> ました。郡内全体から集まってくる「支部教育研究集会」の場でです。
>  全体会の場で、100名の先生方相手にマイクを向けながらの模擬授業
> でした。
>
>
> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>
>     総合学習「食と健康」の問題提起
>      〜模擬授業形式で報告する〜
>
>  2001年11月 3日(土) 喜入中学校体育館
>                  
>               
>   模擬授業 15:20〜15:40(20分間)
>   質疑応答 15:40〜16:20(40分間)
>   意見交換
>
> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>  
>  昨年度私は5年担任でして、そのとき「食と健康」
> というテーマの総合学習を単元開発しました。そして、
> 学年全体でそれ実践致しました。
>
>  なぜ、「食と健康」というテーマを扱ったのか。単元開
> 発したのか。
>  レポート用紙の1ページをお開けください。(全員が開
> けたのを確認)
>  
>  そこに「単元設定の理由」が書いてあります。
>  「(1) 現代の状況と教育課題から」とあります。
>  そこを読みます。
>
>   (読み上げている「文章」は略)
>
>  では、この「『食の問題』の気づき、その解決に向けて実践
> 行動できる子どもを育てる」ために、どのような単元の組み立
> てを考えたのか。
>  9ページをお開けください。
>
>   (読み上げている「文章」は略)
>
>  では、「自分の食生活や食環境の『害』を知らせ、自分の食生
> 活や食環境に危機感を持たせる」ために、どのような授業をし
> たのか、今この場で再現したいと思います。
>  模擬授業をしてそのときの授業の様子を再現したいと思いま
> す。
>
>  どうぞ、指名されたら童心にかえられてご発言ください。
>  また、考えが浮かんだら挙手されてご発言ください。
>
>  では始めます。
>  
>
> ・・・模擬授業開始・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

> ・・
>
> 説明 今から写真を見せます。
>
> * 骨の断面「写真A」を見せる。
>
> 発問 これは、何の写真だと思いますか。
>
> * 参加者にマイクを向けて聞いていく。
>
>  ・ 骨の写真
> ・ 歯
>
>  他にございませんか。
> (挙手なし。)
>  実際に子どもたちからは「骨」「胃の中」「歯」などの
> 意見が出ました。
>
> 説明 これは骨の写真です。
>     骨を、このように縦にパッと切ったときの切り口
>    の写真です。
>
> 説明 もう一つ写真を見せます。
>
> * 骨の断面「写真B」を見せる。「写真A」「写真B」を並
> べる。
>
> 説明 ここで質問です。 
>     二つの写真、どちらかが健康な骨で、どちらかが
>    病気になった骨です。
> 発問 病気になった方の骨はどちらでしょう。
> 指示 手を挙げてもらいます。
>     こちらだと思われる方?(A・・・3分の1程度)
>     こちらだと思われる方?(B・・・3分の2程度)
>
> 説明 正解は、こちらの方(B)が病気になった骨です。
>
> 発問 どうしてこちらが病気になった骨だと思ったのです
>    か。
>
> * 参加者にマイクを向ける。
>
>  ・ 骨の中に隙間がいっぱいあるから。
>  ・ 骨がすかすかになっているから。
>  ・ もう一つはいっぱいつまっている感じだけど、もう一つ
>   は隙間が多いから。
>
>  そうですね。こちらは、本当にすかすかな骨です。
>  そして、このように上と下から押さえつけると、もろくて骨
> は壊れてしまうぐらいです。
>   こちらの方(健康な骨の写真の方)を病気になった骨だと
> 考えられた方、多分骨の真ん中に穴のようなものが開いてい
> るから、そう考えたのではないでしょうか。
>  この黒い穴のような部分、実は骨の中には血液を作る骨髄
> というものがあります。その骨髄がこれだと思います。
>
> * 再度AとBの写真を指しながら・・・、
>
> 説明 さて、第2の質問です。
>     実は、この人も元々はこのような健康な骨(A)でした。
>    しかし、何かが原因でこのような骨(B)になってしまいま
>    した。
> 発問 何が原因でこのような骨になってしまったのでしょう。
> 指示 近くの人同士で相談してください。
>
> (参加者、相談を始める。)
>
> * 指名する。
>
>  ・ 炭酸飲料を飲んで。
>  ・ 運動不足で
>  ・ コーラの飲み過ぎ
>
> 説明 実は、いろいろ原因はありました。
>     その中でも1番大きかったのは、「カルシウム不足」でした。
>     あまりにもカルシウムをとらなかったために、このような
>    骨になってしまったのです。
>
> 説明 この骨、実は「骨粗しょう症」という病気になった人の骨です。
>     今、この骨の病気になる人が増えているのです。
> 発問 みなさん、このような病気の骨になってみたいですか。
> 指示 「なってみたい」と思われる方?(なし)
>     「いや、いやだ」と思われる方?(全員)
>
> 発問 どうして「いや」なのですか。
> 指示 理由をお聞かせください。
>
> * 指名する。
>
> ・ 運動とかができなくなる。
>  ・ すぐに骨折してしまう。
>   ・ 普通の生活ができない。
>
> 他に、子どもたちからは、「ちょっとつまずいただけで、何かに当たっ
> ただけで、骨折しそうだから」とか「起きるのが大変で寝たきりになり
> そうだから」なのど意見が出ました。
>
> 確認 この病気になると普段の生活が大変みたいですね。
> 説明 そこで、この病気になると普段の生活がどうなのか、ここに資
>    料を持ってきました。読みます。
>
>      3 どんな症状が現れるか
>
>        骨が弱く、もろくなりますから、日常生活にさまざまな支障
>       をきたします。その症状として、次のようなものがあげられ
>       ます。
>
>         @ 背中が丸く、腰が曲がってきます。
>         A 身長が縮んできます。
>         B 背中や腰が痛くなります。(重くなった感じがする。)
>         C ちょっとしたことで骨折しやすくなります。
>
>      この他、この病気が元で、寝たきりやボケになってしまうことも
>     あるそうです。
>
> 説明 このような骨にならないためには、カルシウムを含んだ食べ物や
>    飲み物をたくさん取る必要がありますね。
> 発問 どんな食べ物や飲み物にカルシウムがたくさん入っているでしょう。
> 指示 近くの人とご相談ください。
>
>
> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>
>  今日はここまで。続きは次回に。
>


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